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工業製品表面の放射線量率測定の実施について

 東日本大震災による原発事故を受け、海外へ輸出する製品表面の放射線量率測定のニーズに対応するため、シンチレーション式サーベイメーター(アロカ社製 TCS-172B 測定範囲:バックグラウンド〜30μSv/h)およびGMサーベイメーター(アロカ社製 TGS-146B 測定範囲:0〜100kcpm)を導入しました。
 なお、JETROのホームページ(http://www.jetro.go.jp/world/shinsai/20110318_ 11.html)においても検査機関の紹介をしておりますのでご確認ください。
■測定実施場所
富山県産業技術研究開発センター ものづくり研究開発センター
富山県高岡市二上町150
■測定内容
 製品表面にプローブ先端を近接させて、
 ・シンチレーション式サーベイメーターでは1cm線量当量率(単位:μSv/h)を、
 ・GMサーベイメーターでは計数率(単位:cpm)を、
測定します(一測定あたり10回程度計測)。計測回数は、成績書に記載します。
 当センターの放射線量測定は、製品表面が放射線に汚染されていないことを確認するための簡易計測です。汚染の疑いが高い場合や正確な放射線量の計測が必要な方は、専門機関へご相談ください。
■対象者
次の基準に該当する県内製造企業等に限ります。
 (1)取扱工業製品について、輸入国が輸出前検査を通関の条件としている。
 (2)輸出相手企業又は代理店から、輸出工業製品について、測定値を求められている。
 (3)その他、取扱工業製品について、輸出前に放射線量測定を行っておく特段の理由がある。
注意事項
 測定申込時に相手国又は相手国取引企業から放射線量・放射性物質測定検査を要求されている
ことがわかる書類を確認させていただきます。
 
■測定対象試料
原則として、富山県内の企業が製造した固形物である工業製品で、輸出する際に放射線の検査が必要とされているものに限ります。
・液体や食料品は、測定器の性能上測定はできません。
・製品の寸法は、概ね1m×1m×1m以内、重量は約20kg以内です。
 (大人二人で運べる程度の大きさの製品)。
・試料は、出荷の際と同じ処理を行った上で、試料毎に透明なビニール袋で密閉して
 お持ちください。
・また、本測定の前にスクリーニングを行います。この段階で、一定量以上の汚染が認め
 られた場合には、本測定は行いません。
・測定対象物の大きさ、形状によっては測れないものがあります。
・測定数は、当面、原則として、1企業当たり5試験体までとさせていただきます。
■手数料及び成績書
・一測定あたり、1,040円です。
 なお、バックグラウンドの測定も一測定とします。
・必要に応じて所定の成績書を発行します。
 (成績書見本pdfファイル)
■その他(参考資料:諸外国・地域における放射線検査・実施状況等)
次のHPが参考になります。
・我が国からの輸出品に対する放射線検査について
http://www.meti.go.jp/earthquake/smb/commodities_link_01.pdf
・<諸外国・地域における放射線検査 実施状況等(鉱工業品分野)>
 http://www.meti.go.jp/earthquake/smb/commodities_link_02.pdf
・食品は農林水産省が行います。http://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/kaigai/130301.html
■問い合わせ先
富山県産業技術研究開発センター ものづくり研究開発センター
〒933-0981 高岡市二上町150
電話:0766-21-2121

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