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鉄+アルミ 溶かさずたたいて接合 -機能素材加工課・山岸副主幹研究員-


概要 「出典:富山新聞 掲載日:2021年5月30日(日曜日)」
 高岡市の富山県産業技術研究開発センターはアルミニウムや鉄などの異なる素材を溶かさず、ハンマーでたたいて接合できる世界初の技術を開発し29日までに特許を国際出願した。一般的なプレス機で加工が可能で高い接合強度を実現した。軽量化が求められる電気自動車(EV)など次世代者向けの部品や接合機の開発に向け、高岡発のものづくり技術を生かす。

職員のコメント
 意外に思われるかもしれませんが、一般に異なる金属は溶接することが極めて困難です。異なる材料が化学反応し溶接部の強度が著しく低下してしまうためです。特に最近では自動車の軽量化、電動化のため、車体や電気関係部品等において異材接合のニーズが急速に高まっています(マルチマテリアル化)。本技術は、プレス加工により成形とともに高強度異材接合を実現します。加工時間も一瞬です。異なる材料からなるパネル材や鍛造部材、表面改質技術などのほか、汎用的な接合機開発も可能だと考えています。従来ものづくりにおける材料制限を打ち破る力がありますので、異材接合について何か課題がありましたら是非ご相談ください。

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