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アルミニウム陽極酸化皮膜は,硫酸,シュウ酸,リン酸などの水溶液中でアルミニウムを陽極酸化することにより生成し,中心にナノサイズの微細孔のあるサブミクロンサイズの柱状組織が表面から垂直に延びた構造をとっている(図1).そして,一般には,アルミニウム素地より硬質で耐摩耗性が大きいことから,サッシや鍋といった製品の表面改質法として多用されている.近年は,この特異的な陽極酸化皮膜の構造を有効に活用し,ゾル・ゲル法や電析法などの技術と組み合わせることによりナノ構造体の作製が試みられている.そして,孔内に析出させる材・・・ |
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