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エレクトロクロミック(EC)ディスプレイ素子とは、電気化学的な酸化還元反応により、可逆的に色変化を示すEC効果を利用した表示素子である。この素子は、鮮明で視野角依存性がない、動作電圧が低い、消費電力が低い、メモリ機能があるなどの特徴がある。しかし、表示・消去の繰り返し寿命が短い、反応速度が遅い、マトリクス表示に適さないなどの問題点が実用化を阻んでいた。最近、焼成した多孔質TiO2薄膜にECを示すビオロゲン誘導体を化学結合させた新しい構造の素子が開発された1)。この素子は、250 ミリ秒で色が変わり、消費電・・・ |
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