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平成15年度  研究課題外部評価報告書(事前、中間、事後、追跡
研究テーマ名 構造用アルミニウム合金を用いた自動車用スペースフレーム構造体製造のためのレーザ接合技術の開発
研究実施期間 平成13年度 〜 平成14年度
研究概要  福井大学及びアイシン軽金属鰍ニ共同で自動車用スペースフレーム構造部材のレーザ接合技術を確立するため、アルミニウム押出材と鋳物材の異種アルミニウム合金の組合せに対して炭酸ガスレーザ及びYAGレーザ接合性を評価し、最適接合条件を見出した。また、レーザビーム照射径の最適化により継手開先のギャップ裕度を増加できた。さらに、ポロシティ(気孔)発生量を30%削減できるレーザ溶接用特殊ノズルを開発した(特許申請予定)。レーザ接合継手の機械的性能を代表する継手効率(接合部の引張強さ/素材の引張強さ)について開発目標値(75%以上)を達成できた。
評価項目* 目標の達成度 研究成果の
有用性
成果発表の
実績
地域への貢献度
・波及効果
  合 計
  4 5 3 5   17
4 5 5 4   18
3 4 4 3   14
3 4 3 4   14
4 4 3 4   15
4 5 3 5   17
4 4 4 4   16
3 4 4 4   15
委員平均 3.63 4.38 3.63 4.13   15.75
委員のコメント ・実用化の見通しの高い成果が得られている。
・地域産業への貢献度が大きいと評価される。
・学会誌にも学術論文として投稿されることを期待する。
・他の接合方法との得失、実用化の問題点と解決方法、自動車製造のどの部分で使うことができそうか、いつごろ使われるのか、など周囲の環境の説明がほしかった。(事後評価であるからなおさら)
・試験材料だけではなく、実際の部品を溶接する必要がある。ワークを回転させるようなロボットも必要になる。
 自動車用構造物として適用を主に考えるならば安全性からの性能評価をする必要があると思います。また疲労強度の評価も大切でしょう。(総合点では70/100点といったところでしょうか)
 アルミフレーム形成用のレーザー溶接機の開発に関する研究で、今後の進展が期待される。ただ、レーザー溶接が持つ長所は説明されているが、どのような短所があるのか、特に溶接部の長期安定性などが従来のアーク溶接に較べて優れているのかなど、もう少し基本データの蓄積が必要なように思える。自動車への応用を考えるならば、アイシン軽金属だけでなく、自動車会社の構造担当技術者との交流も大切だと思われる。
 技術開発目標はほぼ達成したと評価する。今後は、実用化段階での要求に応えられたい。
・当初の目標を達成しており、今後は企業において開発された技術が本格的に稼動することを期待する。
・これまでのポテンシャルを活用するとともに、開発技術のフォローアップのために必要な研究の継続と成果の普及に努められたい。
・自動車分野における用途拡大のみならず、建材や家具などへの応用を提案する余地が大きいのではないか。
・他社が同様の研究をしている可能性が大きいのではないか。
・アルミ王国とやまにふさわしいテーマであり、時代のニーズに合ったものでもあります。
・自動車に限らずさらなる用途開発が必要です。
*評価項目の評価基準は5(適切)・4・3(妥当)・2・1(不適切)の5段階評価
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