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平成15年度  研究課題外部評価報告書(事前、中間、事後、追跡)
研究テーマ名 高齢者生活状況確認システムの開発
研究実施期間 平成10年度 〜 平成13年度
研究概要  一人暮らしの高齢者が安心して生活を送ることができるよう、離れた場所から安全の確認と健康管理の支援を可能とするシステムの開発を行う。具体的には、高齢者宅に設置した安否(赤外線)センサーの検知回数や家電製品等の使用状況を無線で収集し、そのデータを解析することで高齢者の安否や生活状況を推定し、異常と判断される場合には緊急通報を行う機能を備えた「高齢者生活状況確認システム」を開発し、実用化の目途を得た。
評価項目* 地域への貢献度
・波及効果
発表・展示会等
の実績
      合 計
  5 5       10
5 5       10
4 4       8
5 5       10
5 5       10
5 5       10
4 4       8
5 5       10
委員平均 4.75 4.75       9.50
委員のコメント ・年度ごとに着実に成果を上げ、実用化システムを達成したことは大きく評価される。
・新しい事業部門の設立にまで結びついているとのことであり、地域産業への貢献度、波及効果も充分である。
・本システムは県内のみならず、広く全国的にも採用が拡大されているようであり、今後のさらなる発展、展開が期待される。
・良い研究だと思います。大風呂敷を広げず、局面をきっちり絞って開発しており、進め方も妥当だと思います。
・学習する観察装置が必要だと思います。専門家を参加させることができると良いと思います。
・他の利用方法も探るのが良いと思います。カメラではプライバシー上問題があり、数の測定もできません。超音波も高くつきます。使用可能な分野がありそうな気がします。
・ユーザー向けのシステムブロック図は、無線回線、電話回線を使用した場合に分けて示すと内容が理解しやすくなると思います。
・この方面の研究・開発は多方面で進めていると思います。日進月歩の状態でしょう。他に追い越されないためにも、今後とも怠り無く改良を進める努力を期待します。
(総合点では90/100点といったところでしょうか)
 優れた成果を得た研究である。人文科学的貢献も大きく、人間の行動パターンを調べていくうちに、思わぬ発見、展開があることも期待でき、今後、1つのジャンルとして大きく発展する分野になることも予感させる。
・幾つかの類似な研究開発が進められた中で、本研究開発は実用化に成功している典型例である。
・産業技術総合研究所関西センターに「生活者を見守る住宅」の実験住宅が設置されている。その研究成果を今後の進展に活用されるとよいと思われる。
・長期にわたる研究成果が、外部開発資金の導入を通じて、企業における商品化やサービス事業化に貢献したことは評価できる。
・また、特許出願、展示会、マスコミ報道、学会発表など幅広い成果の普及の実績も窺われる。
・今回の研究開発では、国内の製品化事業において優位な立場になったことを踏まえ、今後とも先導的立場を保つためにも継続研究の成果に期待する。
 技術面でもビジネス面でも、徘徊検知など補完的システムとの連携を図るべきではないか。
・時代の求める課題への挑戦であると思います。
・さらには、ユーザーの視点で、実績の中からから新たなる課題を発見し、進歩発展してもらいたい。
*評価項目の評価基準は5(適切)・4・3(妥当)・2・1(不適切)の5段階評価
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