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平成16年度  研究課題外部評価報告書(事前、中間、事後、追跡
研究テーマ名 表面SH波を用いた非破壊検査評価技術の確立
研究実施期間 平成17年度 〜 平成18年度
研究概要  金属の焼き入れ、疲労・クリープ損傷等の評価を、非破壊かつ容易に評価可能とすることを目的とし、『超音波横波である表面SH波を用いた非破壊評価技術を確立する』。
 金属疲労については、評価実績がほとんど無いアルミニウム合金で、S-Nデータを同時取得しながら検討する。また焼き入れ深さについては、浸炭焼入れに比べ評価が難しい高周波焼き入れについて実施する。
評価項目* 必要性 新規性・
独創性
目標達成の
可能性
推進体制の
妥当性
期待される
効果
合 計
  4 4 3 4 4 19
3 4 3 3 4 17
5 4 4 4 5 22
5 3 3 4 3 18
2 2 2 2 2 10
4 5 3 4 4 20
4 4 3 2 4 17
5 5 4 5 5 24
委員平均 4.0 3.9 3.1 3.5 3.9 18.4
委員のコメント ・表面硬化層や疲労の組織変化をその波形変化から定量的に評価するとしているが、その方法、定量性を明確にする必要がある。
・2年間の研究期間は、目標達成には短いのではないか。
 勉強不足で、ベースがはっきりしない。チャレンジングであるがマユツバ的である。
 必要分野であるがもう少し方法論をつめるべき。
・材料特性値としてのヤング率、剛性値、体積弾性率 その他の値との相関を明らかにするには相当の予備的実験・測定が必要になると思います。
・概要書の中で「S-Nデータの同時取得・・・」とありますが、具体的にはどのような方法が考えられるのでしょうか。簡単では無いように思いますが(素人考えで失礼します)
 表面SH波を物質、とりわけアルミの表面観察を行う手段として用いる等、興味の持てる研究である。表面と観察端子との接触の強さの依存性等、基礎データの蓄積が重要であるが、エコーと元の信号との相対強度比から内部の様子を推察するアルゴリズムの確立等、課題は多いと予想される。
 説明では、金属の音波物性についての理解が不十分であるように思われた。金属組織と音波の間のどのような相関が組織変化検査に活用できそうであるかを明確にされたい。
 研究テーマとして提案する前に、予備実験を自主的に行われてはと提言する。
 新技術を用いた非破壊検査手法の確立を目指した研究課題であり、当面は基礎的な実験を通じて金属表面層の特性評価に向けた技術開発に展開されることを期待しています。
 また、将来展開として、新たな試験機の開発に向けて取り組むことも考えられる。
・技術の必要性・重要性は理解できる。
・しかし、研究自体については、接触の強度の問題、対象とする材料の問題等、詰めるべき点が多いとの印象を持った。
・特に県内産業にとっての重要性をより分かりやすく示す必要があると思われる。
・また、研究のコアをなすと思われる部分についての専門家の手当が十分でない印象を与える説明があり、この点についてもより明確化すべきである。
 どの程度の平面度が必要で検出できる大きさはどの程度か
 単に金属物性の変化だけを見るものなのか
 欠陥の場所サイズまで同定できるものなのか
*評価項目の評価基準は5(適切)・4・3(妥当)・2・1(不適切)の5段階評価
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