令和2年度富山県産業技研究開発センター研究課題外部評価について

1.評価の目的
 富山県では、試験研究機関における研究開発の客観的かつ適切な研究評価を行い、本県の科学技術の発展、産業の振興等に資するため「富山県試験研究機関研究評価の実施に係る指針」(PDF)を定めている。
 富山県産業技術研究開発センターでは、この指針を基に「富山県産業技術研究開発センター研究評価実施要領」(PDF)を策定し、研究開発の公平性、客観性、透明性を確保し、効率化・活性化を図り、地域・県民のニーズや時代の要請に即した、より優れた研究成果をあげることを目的に、研究課題の外部評価を行っているところである。
 このたび、令和2年度においても研究課題外部評価を実施したので、その結果を公表する。

2.委員会開催日時  令和3年2月26日(金) 13:30〜16:30

3.委員会開催形式  Web会議ツール(Zoom)によるオンライン開催

4.外部評価委員
研究課題外部評価委員名簿(令和2年度)
  氏 名 所 属 役 職 備考
委員長 會澤 宣一 富山大学 教授・工学部長
委 員 中島 範行 富山県立大学 教授・理事・副学長・工学部長
委 員 清水 敏美 (国研)産業技術総合研究所 名誉リサーチャー
委 員 増岡 一郎 富山県中小企業団体中央会 副会長
委 員 喜多 和彦 (一社)富山県機電工業会 技術部会 部会長
委 員 花木 悟 (一社)富山県アルミ産業協会 経営労務委員会 副委員長
委 員 亀田 隆夫 富山県プラスチック工業会 技術委員会 委員
委 員 河原 嘉人 (一財)北陸経済研究所 常務理事

5.評価結果
評価対象研究課題の評価結果(詳細は個票参照)
番号 評価の種類 研究の種類 研究課題 評価結果
点数/満点
事前評価 経常研究
(県単事業)
シクロデキストリンを利用した多機能性ナノファイバーの開発(PDF) 指摘事項を
反映させ実施
18.3/25
事前評価 経常研究
(県単事業)
摩擦攪拌インクリメンタルフォーミングの加工性の向上に関する研究(PDF) 指摘事項を
反映させ実施
16.9/25
中間評価 経常研究
(県単事業)及び産学官協働ローカルイノベーション
創出事業(技術研究)
生分解性プラスチックの添加剤による生分解性の制御(PDF) 指摘事項を
反映させ実施
11.3/15
中間評価 科研費 希少細胞の高感度捕捉・選択的脱離回収フィルターの開発(PDF) 指摘事項を反映させ研究継続
11.8/15
事後評価 若い研究者を育てる会
遠隔モニタリングシステムを利用した製品評価技術の研究(PDF) 評価A
12.4/15
追跡評価 経常研究
(県単事業)
電磁ノイズ抑制構造に関する研究(PDF) 評価B
10.0/15
追跡評価 共同研究 鋳造ポットスチル「ZEMON」
 -高岡銅器の鋳造技術による世界初のウイスキー蒸留器ポットスチル-(PDF)
評価A
8.9/10

6.評価に対する今後の対応
 外部評価の結果については、研究資源の配分の見直しなど、効率的な研究開発の推進に活かしていくとともに、個々のテーマに対する意見を、今後の研究課題の設定や研究内容に反映させる。