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木材を分解する糸状菌は、木材のセルロースを分解するときに菌体外酵素セロビオースデヒドロゲナーゼ(CDH)を分泌する。このCDH は、Fe(V)をFe(U)に還元するとともに過酸化水素を発生し、有機物を強力に分解するフェントン反応を引き起こすと考えられており、通常の菌では分解できない木材の難分解性リグニン成分や結晶性セルロースを分解するのではないかと推測されている。そこで我々は、この反応を利用すれば、廃棄物処理で問題となっている綿繊維や古紙、廃パルプなどのセルロース系廃材を糸状菌で分解処理すると同時に、その・・・ |
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